アインシュタインが言ったとされる言葉で、
「同じことを繰り返しながら違う結果を望むこと、それを狂気と言う」
というのがあるそうです。
コンサルタントの立場として、
人や組織の変化に立ち会う身としては、
首がもげそうなくらい同意したくなる名言です。
「違う結果が欲しい。でも違う考えはしたくない。しんどいこともしたくない。」
バカか。
という話です。
冷静に考えれば分かりますよね。
「結果」の前には「行動」があって、
「行動」の前には、「考え」があって、
「考え」の前には、「感情」があって、
「感情」の前には、「刺激」があります。
スタッフのことを「アイツ」「コイツ」「ヤツ」と呼ぶ院長。
今、目の前の「結果」が良くないのは、
よくない行動や考えや感情や刺激にまみれてきたというだけの話ですよね。
でもこれに自分で気づいて、
いざ自分で行動を変えるって、
なかなか難しいんですよね。。。
よく言いますが、
動物には恒常性(ホメオスタシス)、現状維持装置、
と呼ばれる、変化を嫌う性質って絶対にありますからね。
「言葉」がそのまま「思考」を作り、「行動」を作り、「結果」を作る。
組織改革に関わらせてもらっているクリニックがあります。
近年バタバタバタと人がやめ、
代わりの人員を雇おうにも、
なかなか採用でも苦戦していました。
院長先生としては、
組織が弱体化した原因は、
前年に1人、とんでもないスタッフが1~2ヶ月ほど入社して、
その間に「かき回したせい」だと考えていたようです。
ただ、
初回コンサルの時から話を聞いていると、
院長自身がそもそも全てのスタッフを、
「アイツ」
「コイツ」
「ヤツ」
と呼んでいました…汗。
表面の言葉を取り繕っても、感情はにじみ出ちゃう…
私と2人きりの空間でしたので、油断されたのかも知れません。
ただやっぱり、
不尊敬な姿勢や態度、接し方が、
不尊敬な言葉、思考を作り、
思いやりのない行動や言動となって、
ギスギスした職場を作り、
人が定着しない、
前年の売上も維持できない組織となってしまい、
途方にくれて本格的に改革をしなければならなくなった。
そう、今ではこの院長先生も当時のことを冷静に振り返ってくれています。
他人をコントロールすることは出来ない。
他人のせいにしたところで、
院長先生自身にコントロールできることではありませんよね。
「誰かを何とかしたい」ではなく、
「自分自身はどうすることができるか?」
この後者の質問を投げかけた時、
初めて人は、
自分の人生のハンドルを握ることになるのだと新井は思います。
「他人を変える」のではなく、
「まずは自分を変える」。
“手に入れる結果”を常に進化させ続けて行きたいので、
私も自分を変え続けて行きたく思います。
あらい